ガメイ サン・トラララ トゥーレーヌ (サン・スフル) 2016
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Gamay (ガメイ)
タイプ:Red (赤)
土壌:二つの区画、砂や火打石が混ざる粘土石灰質土壌。
砂や火打石が混ざる粘土石灰質土壌。
栽培:ビオディナミ
認証:EUオーガニック認証
SO2:無添加
インポータコメント
ガメイ特有のグリオット(小さなさくらんぼ)やフランボワーズに加え、フローラルなアロマが加わる。
口中に豊かに広がる果実、甘みに包まれた繊細なタンニンは絶品。
■生産者
Dom. de la Garreliere (ドメーヌ・ド・ラ・ギャルリエール)
本拠地:フランス・ロワール
作り手:ピエール・プルゾー
ドメーヌ・ドゥ・ラ・ギャルリエールは南トゥーレーヌ、ポワトー駅のあるリシュリュー村から8キロほど、南向きの丘の上に位置しています。
小さな小川を伴う風光明媚なヴァレ・デュ・ヴーデの谷に20ヘクタールの畑を所有。
アペラシオン的にはトゥーレーヌに分類されますが、地質、土壌的にはそれ以上のものがあります。
1650年代、トゥール地方で高貴種であるカベルネ種の植え付けを奨励した頃、すでにぶどう畑を営む農場だったという長い歴史が残っており、17世紀のフランスで絶大な権力を誇るリシュリュー枢機卿(1585-1642)は、自らが建立した新しい街、リシュリュー村のほど近くにあったこの葡萄畑を拡大して、村人たちの喉を潤すことを考えました。
1850年から1900年には、この60ヘクタールのドメーヌは新しいカーヴも設立しました。
シノンでワイン商を営んでいたピエール・プルゾー氏が、1973 年にここを訪問した瞬間、この場所に一目惚れして購入を決定。
丘に位置するすぐれた区画を厳選し、現在の蔵の基礎を作りました。
特に気に入った事はロワール河周辺より僅かだが気候が穏やかな点と、丘の斜面に広がるやせた土壌。
蔵に移って直ちに「テロワール」のよさを引き出すべく、ぶどう畑の改良に取り掛かりました。
特に力を注いだのは、生産量の多いクローンの木を引き抜き、品質の優れた台木に替えたこと。
高貴種であるソーヴィニヨン・ブランやカベルネ・フランを植樹しました。
粘土石灰質土壌、シレックス土壌、風化した砂地の土壌の畑を持っています。
この粘土と石灰の個性あるモザイク状の土壌がギャルリエールの大きな特徴なのです。
ギャルリエールの名前の語源は古代フランス語の小石、大地、空を意味するgal-galle-garreから来ています。
1987年から経営にあたる息子のフランソワ氏は、「ぶどう栽培は結果が現れるのに時間がかかるが、『ワイン造り』の基本」と説明します。
ギャルリエールの当主フランソワと彼の妻パスカルは、卓越したセンスと直感を大事に葡萄と向き合っています。
『僕の鼻、こいつが一番の先生なんだ。』フランソワはおどけて言います。
葡萄の文化やエルバージュなど、型にとらわれた考えではなく探究心で突き進んでいくうちに、“自然な”方法論にたどり着きました。
ステレオタイプで技術的な味わいのワインにとらわれないドメーヌを目指して、彼は情熱と愛情を仕事の全てに注ぎ込んでいます。
各生態系への理解とアプローチのために、ヴィニュロンとして何度も足を運ぶのは当然なのです。