タランテラ 2023
国:Austria (オーストリア)
地域:Niedersterreich (ニーダーエステライヒ)
品種:Pinot Blanc (ピノ・ブラン) 70%
Gelber Muskateller (ゲルバー・ムスカテラー) 15%
Gruner Veltliner (グリューナー・ヴェルトリーナー) 15%
タイプ:White (白)
SO2:15mg/l
度数:12%
インポータコメント
手作業で収穫。
ピノ・ブランとムスカテラーは全房プレス、グリューナーは 24 時間スキンコンタクトにて自然発酵後、ステンレスタンク 85%、古樽15%にて 7 か月熟成させ、2024 年 4 月に瓶詰め。
無清澄、無濾過、ボトリング時に亜硫酸を極少量(15mg/l 以下)使用してボトリング。
“TARANTELLA/タランテラ”とは、イタリアの舞曲。
速く情熱的な舞曲で飛び跳ねるようなリズムが特徴的な音楽。
マチルドは葡萄をフット・プレスする際、必ず音楽を聴いて、小躍りしながら葡萄をプレスしている所からワインの名前に由来しています。
少し濁りのある明るい麦わら色。
桃、アプリコット、黄りんご、白い花と少しのハーブ。
フレッシュでジューシーな果実味と心地良い酸、余韻にほんのりとした葡萄の優しい甘みを感じられ、とてもバランスが優れています。
フルーティーかつ軽やかな味わいはワイン名の通り、誰もが楽しめて小躍りしてしまいそうなフレンドリーなワイン。
■生産者
Nord und Sud (ノルト・ウント・ズュート)
本拠地:オーストリア・ニーダーエステライヒ
オーストリアのニーダーエスタライヒ州カンプタール地方にある僅か 1.5 ヘクタールのワイナリー。
親子である Mathilde & Christoph Daigniere-Koller“マチルド & クリストフ ディニエール・コラー”の父と娘の二人の手でワイン作りを行っています。
2004 年頃、クリストフは、オーストリアのスタインウェイ&サンズ(世界最高峰のピアノメーカー)のマネージング・ディレクターであり、ピアノ技術者として、マチルダともにピアノ事業に携わっていました。
当時、彼らは自然な作りをしたワインに魅了され、ピアノの仕事をする最中、2005 年にカンプタールの南部に葡萄畑を所有しました。
その辺りからヨーロッパや世界中の葡萄畑やセラー、様々なワイナリーを訪問し、よりワイン作りに向 けて徐々に始動していきます。
2017年、彼らはワインの生産量を増やすことを決定し、シェーンベルク・アム・カンプの丘の上にあるカンプタールの北部に、より多くの葡萄畑と古い農家を購入しました。
2019年、初めてワインをリリースします。
2020年以来、私たちのワインはすべて自然であり、Demeter を基準に働いています。
彼らは葡萄畑で働くことが大好きで、すべてを 手作業で行っています。
どのようにして自然のサイクルを理解し、サポートについてどのような形がベストかついて情熱的に考えています。
土壌の生命は活発であり、動物、昆虫、微生物の動きをみて、畑の状態を見極めます。
畑はまだ認証を取っていませんが、バイオダイナミックスをもとに動き、セラーでは、人的介入を行い、培養酵母は一切使用せず、各葡萄園からの自然酵母から始まります。
そして、葡萄は地下室セラーでその潜在能力を最大限に発揮して成長し、生き生きとしたワインが造られ、そのテロワールを語り、土壌の特徴を明確に認識できるようにします。
24時間から 10日間、足で葡萄をマセラシオンして、主に木樽で無清澄にて発酵さ れ、温度調節もせず、ボトリング時に亜硫酸 15mg/l 以下、または無添加にて生産しています。
彼らは、この古風で介入の少ないワイン造りの方法 が、彼らのワインを愛し、飲む私たちと人々の心に触れるものであると強く信じて、ワイン作りを行っています。
NORD und SUD(北と南)という名前には、2 つの意味があります。
まず、彼らの葡萄畑は、カンプタールの北部と南部に位置しています。
そして、 次にワインへの情熱です。
クリストフとマチルドは異なったキャラクターを、北と南のように違った関係にありますが、国境のないワインを夢に見てい ることから、この名前が由来しています。
彼らのワインはテロワールの表現、カンプタール地方や土壌由来の特徴、オーストリアワインとしての本質を上手く表現されています。
いわゆるテロワールの表現を十分に感じられることが、大きな魅力を感じられるワインでもあります。
ラベルについては、全て彼らの家族の落書き。
名前を決めてから、そのイメージで書いたものとなります。
また白ラベルは、スキンコンタクトが短い白ワイン、黒ラベルは、スキンコンタクトが長いワインを示しています。