トランジュマンス・テラフュリ 2022
国:France (フランス)
地域:Roussillon (ルーション)
品種:Macabeu (マカブー) 50%
Syrah (シラー) 50%
タイプ:Pink (ロゼ)
土壌:石灰岩
SO2:無添加
度数:12.7%
インポータコメント
ブドウはサルス=ル=シャトーの畑のものを使用。
一昨年まではシャルドネシラーのブレンドでしたが、シャルドネが強すぎてキュヴェがアンバランスだったと感じたため、昨年からマカブーに変更しています。
ウイルフリードはこの方が良かったと現在のブレンドに満足しています。
それぞれのブドウを粉砕し全房で3日間マセラシオン、その後に油圧式プレスを使って圧搾。
天然酵母による発酵で冬の間はワインを動かさず澱と共に熟成し4月に引き。
引き後の5月にSO2無添加で詰め。
白ブドウと黒ブドウをブレンドしたワインで、華やかな香りが特徴です。
赤ワインと同様に野イチゴなどの赤い果実の風味があり、しっかりと酸も感じられます。
アルコールによる成熟感がありながらも、繊細でフレッシュな味わいが楽しめます。
エチケットは環境問題への呼びかけであり、ウィルフリードの活動のようなものです。
地球温暖化で異常気象となり、彼はこの現象について警笛を鳴らしています。
近年、ブドウ栽培が困難だった全ての生産者にとって非常に心配している問題です。
雨、霜、雹、そして酷暑で乾燥しており雨が不足しています。
■生産者
Cotze (コッツェ)
本拠地:フランス・ルーション
ウィルフリードは長年レストランで働いた後、ワイン造りとナチュラルワインに興味を持ち始めました。
そこで彼はカルスにあるドメーヌ・アマガのピエール・ダノワに師事し、次にドメーヌ・マタッサのトム・ルッブに師事しました。
2019年に故郷のサルダーニャ地方(スペインとフランスの国境付近)で土地を購入する機会があり、その後高い標高のブドウ畑プロジェクトを立ち上げることにしました。
当初、彼のブドウの木は若すぎてブドウができなかったため、ルシヨン低地でブドウの木を購入し、山で育てることで最初のキュヴェを生産しました。
このプロセスは、最初のキュヴェの名前にインスピレーションを与えました。
「トランジュマンス」は、スペイン語で家畜を夏と冬で放牧地間を移動させる「移牧」のことです。
ウィルフリードは近年の地球温暖化をよく理解しているので、この「高地のブドウ畑」プロジェクトを考えました。
ローカルのルシヨン品種の代わりに彼は南仏では見かけない様々なセパージュ(モンデュース、アルテス、サヴァニャン、ピノ・ノワール、ガメイ、シルヴァーナー)でワインを造ることができます。
土壌はシルトで牧草地を畑にしており、ブドウの木は2020年5月に植えられました。
コッツェの最大の特徴はブドウ畑は3つの異なる標高で構成されていることです。
低地(1270m)ではシャルドネ、シルヴァーナーを、中腹ではピノ・ノワール、ソーヴィニョン、少し標高の高い場所ではシルヴァーナー、高地(1340m)ではピノ・ノワール、ガメイ、モンデュースと南仏らしからぬラインナップです。
ウィルフリードは2022年には低地で約2ha追加でブドウを植えようとしています。
ブドウは手作業で収穫しており、発酵は天然酵母のみ使用して行われます。