ヴィエイユ・ヴィーニュ 2022
国:France (フランス)
地域:Cahors (カオール)
品種:Malbec (マルベック)
タイプ:Red (赤)
栽培:ビオロジック、ビオディナミ
度数:12.5%
インポータコメント
小石の多い粘土石灰質土壌の樹齢約60年の葡萄。
除梗して1ヶ月間マセラシオン。
5000Lのフードルで14ヶ月間の発酵と熟成。
2018年ヴィンテージまで「ポリチネル」というワイン名でしたが、2019年ヴィンテージからワイン名とエチケットが一新されました。
僅かに紫がかった深紅の色合い。
ブラックベリーやカシスなどの黒系果実のリキュールを想わせる凝縮感に、かぐわしい紫の花々、土、お香などのニュアンスが加わり、若々しく華やかな印象と奥ゆかしさが調和した香りが漂います。
口に含むと引き締まった小気味よい酸が印象的なミディアムタッチ。
僅かに湿度を感じるしなやかなテクスチャー。
それでいて、瑞々しさや透明感を想わせつつ、清らかに喉を通ります。緻密な果実味を張りのある酸が支え、徐々に土、クローブやカルダモン、コリアンダーなどのスパイスや、レーズンのコク深い風味などが重なり、旨みや奥深さが感じられる複雑な味わいが続きます。
この先の熟成によって、次第に赤い果実の風味や繊細さ、上品な雰囲気が引き出され、さらに魅力に溢れる味わいが際立ってくることでしょう。
■生産者
Simon Busser (シモン・ビュッセー)
本拠地:フランス・カオール
そんな彼ゆえ、父から譲り受けたぶどう畑は当然ビオロジック栽培。
現在では5haに拡大し、一部でビオディナミも実践している。
2007年に「エコセール」の認証を取得しました。
「産地らしさ」その典型性をワインに表現するには、毎年異なる気候の違いに応じて最高のぶどうを育てること。
ぶどうが最後まで熟成する力があるかどうか。
そういう点も含めて収穫のタイミングがワイン作りにおいて一番重要だと考えています。
「ぶどうがワインになる秘密の通り道がある」のだそう。
収穫の際には、喜び、または歓喜に包まれた雰囲気でぶどうを収穫できると、そのエネルギーがワインの味に影響すると思っています。
(J.M.ブリニョも同じ事を言っています。)
これは言い換えると労を惜しまず仕事をするということであり、心をこめてぶどう作りをすることにつながります。
当然、醸造所での仕事も同じライン上にあります。
シモンの気持ちが皆に伝わるせいか、週末にあわせた3〜4日間の収穫には、家族や友人、その家族が集まって50人前後の人が手伝ってくれる。
バックラベルには、感謝を込めて収穫者の名前を入れています。
蔵の中での仕事は、できるだけ人為的な介入をしないよう、またポンプを使わないように心がけ、酵母は天然酵母を使い、SO2はできるだけ控えたワイン作りをおこなっています。