ファニエンテ 2023
国:France (フランス)
地域:Ardeche (アルデッシュ)
品種:Grenache Blanc (グルナッシュ・ブラン) 50%
Marsanne (マルサンヌ) 50%
タイプ:Orange (オレンジ)
栽培:ビオロジック
SO2:無添加
度数:12.5%
インポータコメント
キュヴェ名はフランス語の“何もしない”の意から。
醸造は限りなくシンプルに、100%ブドウジュースからワインを造る、という彼の信念から名付けました。
ハチミツがかった濃いめのゴールドの色合い。
ハーブや和柑橘の香り。
少し火入れしたブラッドオレンジやネクタリン、レモンゼストの果実味と綺麗な酸。
石のようなミネラルが印象的で、オイリーで滑らかなテクスチャーに長い余韻。
非常に複雑味のある印象的な黄金色の「昔ながらの」ワインです。
柑橘を合わせたハーブサラダや、スパイスを使ったエスニック料理とも高相性です。
ビオロジックで栽培されたブドウを手摘みで収穫し、自然酵母のみで発酵。
厳密な濾過(ろか)や清澄も行わず、瓶詰め時に至るまで亜硫酸塩(酸化防止剤)も無添加で造られます。
■生産者
Didier Cazac (ディディエ・カザック)
本拠地:フランス・アルデッシュ
ディディエは 20 年近くブドウ園で働き、他の人のためにブドウを育て、稼いだお金で自由に旅行するバックパッカーを趣味にしていました。
しかし、アルデッシュを代表するブドウ生産者ジル・アゾーニで働いたことをきっかけに自然派ワイン造りに興味を持ち、造り手としての道を歩むようになりました。
その後、サミュエル・ブーレやオジルで研鑽したのち、2018 年よりジル・アゾーニにほど近い、美しい自然と歴史的建造物で知られるラゴルス(Lagorce)に昔からAB 認証を受けた畑とカーヴを手に入れ、ドメーヌをスタートしました。
ブドウは4種類、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・ノワール、マルサンヌ、シラー。
ディディエは現在、絵のように美しいラゴルス郊外の森の中で、高度 300M に位置する2 ヘクタールのブドウ畑をもっています。
粘土石灰質土壌のブドウ畑は森に囲まれており、小川に近いという地の利があり、近年温暖化が進むなか、ブドウにフレッシュさを与えてくれます。
手仕事を、そして畑仕事を愛するディディエ、畑仕事はトラクターを使用せずピヨッシュで耕しています。
小さなカーヴに電気は通っているものの、プレス機も、ワインを移し替えるポンプもすべて手動。
あ、明かりは点けられるけれども、ね。と笑うディディエ。
醸造も限りなくシンプルで、古樽メインで醸造しています。
自分のワインはvin «a l’ancienne»(昔ながらのワイン)だと言います。
マセラシオン期間を長くとる際には、マセラシオン・セッシェ(タンニン抽出を抑えるためにスーティラージュする)を行うなど、彼が好むフレッシュさを持つワイン造りをしています。
facon vrai (ほんものの流儀)が大事だと言うディディエ。
畑仕事に勤しみ、100%ピュアなブドウジュースだけでワインを造る。
全てが手仕事。
それがディディエの思想です。