ロ・セール 2021
国:France (フランス)
地域:Languedoc (ラングドック)
品種:Grenache (グルナッシュ) 50%
Syrah (シラー) 50%
タイプ:Red (赤)
土壌:シスト土壌
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:14%
インポータコメント
キュヴェ名はこの地に吹く強い西風「ロ・セール」に由来し、すぐ物事に熱くなるこの地域人の特徴をオック語で表現。
樹齢35-40年、典型的なシスト土壌。
収量12.5hl/ha。
除梗し破砕、10日程醸し圧搾。
タンクで約1年熟成後ブレンド、瓶詰め。
インクの様に濃い色調。
黒み掛かったルビー色。
プラムなどより熟したニュアンス、黒味が増した風味でシスト由来のミネラル風味が感じ取れる。
若干ピチピチしつつまろやかな口当たりで、とても熟した赤黒果実が広がり若干甘みを感じる味わい。
■生産者
ERWAN GAUTIER (エルワン・ゴーチエ)
本拠地:フランス・ラングドック
エルワン・ゴーチエ。
彼はサハラ砂漠の親の子として生を受け、セネガルで暮らしていた。
奥様が先生としてラングドックに移住することになったことにより、兼ねてより関心を持っていた農業に従事することにし、複数の農協やドメーヌでワイン造りの経験を積んだ後、2006年僅かな畑を取得し、自分自身で有機栽培にて始めた。
当初は農協にぶどうを売っていたが、2016年に醸造所を取得し、エルワンのワイン造りが始まった。
エルワンのワイン造りは徹底している。
栽培はビオディナミを取り入れた完全ビオ。
有機肥料も一切施さず、耕しもしない徹底した自然栽培で、醸造でも亜硫酸を含めぶどう以外一切添加しない自然派だ。
またドメーヌには機械らしいものは一切存在せず、ポンプも持っていない。
それらしきものはラベルを張る為の手製の道具位というから驚きだ。
彼の畑はコルビエールの奥深い山中にあり、シストの岩盤が表土近くまで迫る特殊なテロワールだ。
彼の造り出すワインは濃い様でシスト土壌のミネラルがもたらすフレッシュ感と酸があり、滑らかで飲み進められる味わいだ。
フォージェールのレオン・バラルに全く引けを取らない深みと飲み易さがある。
ただ、すべて手作業で作業するエルワンは現在所有する2ha以上広げる積りはなく、生産量はとても限られている。
フランスでもほぼ個人客にのみ販売されているので、ほぼ知られていないワインだ。