アテナ・ロケット 2017
国:France (フランス)
地域:Jura (ジュラ)
品種:Carignan (カリニャン)
タイプ:Red (赤)
土壌:石灰質粘土土壌
栽培:ビオロジック
認証:ユーロリーフ
SO2:瓶詰め時に 50mg/L
度数:11.5%
インポータコメント
雹の影響で収量を80%を失った2017年、ドローム県の友人よりビオのブドウを購入する機会に恵まれジュラで醸造したネゴスものです。
樹齢50年のカリニャンを除梗せずに醸し後ステンレスタンクで発酵、600Lの木樽で熟成しました。
やや粘性のある憂いのあるルビーの外観から小梅や青紫蘇の香り、微かなガス感にクリアな酸、瑞々しい旨味が伴うアフターへの流れが美しい逸品です。
■生産者
Domaine des Marnes Blanches (ドメーヌ・デ・マルヌ・ブランシュ)
本拠地:フランス・ジュラ
作り手:ジェロー・フロモン
フランスのジュラ地方はナチュラルワインの先駆者とも言えるオヴェルノワ氏の関係で、ワイン造りに真面目に取り組んでいる生産者がいる半面、とて も古典的な一面をもった地域でもあります。
ここに2008年より新しい生産者が誕生しました。
1983年5月生まれのGéraud Fromont(ジェロー・フロモン)。
2001年にディジョンで醸造学を学び、オノロジストとしての資格を取得。
そこで出会った奥様と結婚し、ワイナリーを立ち上げました。
まだまだ若いカッ プルですが、ワインに対する情熱だけは人一倍です。
リリース直後地元で人気が出て、85%が地元で消費されてしまう程、ワインは一気に人気者になりました。
Domaine de Bertrand Millet氏の醸造所と畑を購入し、畑の一部はそのミレ氏の畑、そしてお爺様から受け継いだ畑を含め、全部で10.6ha、その割合は50%シャルドネ、25%サヴァニャン、残りの25%は黒ブドウで、その中にピノノワール、トゥルソー、プールサールがあります。
その中に87歳でリタイアしたお爺様が1950年に植えて下さったブドウがあります。
そのお爺様の息子のお父様は農業を選ばず会計士となり、お兄様もパリで裁判官というエリート家族。
でも二男の彼が農業を選び、お爺様も嬉しかった事でしょう。
そのお爺様の情熱が、今の彼のワインを生み出したのです。
収穫日に訪問となりました。
そしたら何と皆シルバーの方々でゆっくりゆっくり1ヶ月かけて収穫するのです。
まだ若い彼らは収穫者に給料を支払う事は出来ず、ご両親のお友達が皆手伝ってくれての収穫という、とてもAt Homeな感じ。
奥様も当然収穫するので、収穫者の 方々のお食事はお母様が作って下さいます。
収穫のスピードのペースは決して速くはありませんが、その分丁寧に丁寧に収穫します。
なのでこういう真面目な味わいになるのかもしれません。
ワイナリーの名前は、畑の白い石灰質粘土土壌から。
名前の通り晴れの日は一面真っ白な土壌。
彼の将来に期待すると共に 毎年の味わいの向上が楽しみです。
是非お試しください。