アインハンドゼグラー 2021
国:Austria (オーストリア)
地域:Niedersterreich (ニーダーエステライヒ)
品種:Gruner Veltliner (グリューナー・ヴェルトリーナー)
タイプ:White (白)
SO2:15mg/l
度数:11.5%
インポータコメント
手作業で収穫。
除梗せず、フット・プレスを実施して 12 時間スキンコンタクト。
その内、自然発酵にて 70%は皮や茎を取り除き、30%だけ5日間マセラシオン発酵。
1000L の古樽にて、澱とともに 9 ヶ月熟成、2023 年 7 月に瓶詰め。
無清澄、無濾過、ボトリング時に亜硫酸を極少量(15mg/l 以下)使用してボトリング。
“Einhandsegler”とは、“片手の船員”という意味。
片手で航海し、もう一方の手でワインを飲むことができる、リラックスした船員をイメージしたものです。
非常にラフで飲みやすく、このワインのフレンドリーさを名前で表現しています。
濁りのある優しいイエロー。
青りんご、洋梨、八朔、ハーブ、軽めの白胡椒などの香り。
八朔やミカンなど和柑橘のニュアンスとミネラルを感じられ、ジューシーで柔らかなボディ。
余韻にシトラスの皮のほのかな苦み。
染み渡るような果実味が心地良く、ノンストレスでライトな味わい。
■生産者
Nord und Sud (ノルト・ウント・ズュート)
本拠地:オーストリア・ニーダーエステライヒ
オーストリアのニーダーエスタライヒ州カンプタール地方にある僅か 1.5 ヘクタールのワイナリー。
親子である Mathilde & Christoph Daigniere-Koller“マチルド & クリストフ ディニエール・コラー”の父と娘の二人の手でワイン作りを行っています。
2004 年頃、クリストフは、オーストリアのスタインウェイ&サンズ(世界最高峰のピアノメーカー)のマネージング・ディレクターであり、ピアノ技術者として、マチルダともにピアノ事業に携わっていました。
当時、彼らは自然な作りをしたワインに魅了され、ピアノの仕事をする最中、2005 年にカンプタールの南部に葡萄畑を所有しました。
その辺りからヨーロッパや世界中の葡萄畑やセラー、様々なワイナリーを訪問し、よりワイン作りに向 けて徐々に始動していきます。
2017年、彼らはワインの生産量を増やすことを決定し、シェーンベルク・アム・カンプの丘の上にあるカンプタールの北部に、より多くの葡萄畑と古い農家を購入しました。
2019年、初めてワインをリリースします。
2020年以来、私たちのワインはすべて自然であり、Demeter を基準に働いています。
彼らは葡萄畑で働くことが大好きで、すべてを 手作業で行っています。
どのようにして自然のサイクルを理解し、サポートについてどのような形がベストかついて情熱的に考えています。
土壌の生命は活発であり、動物、昆虫、微生物の動きをみて、畑の状態を見極めます。
畑はまだ認証を取っていませんが、バイオダイナミックスをもとに動き、セラーでは、人的介入を行い、培養酵母は一切使用せず、各葡萄園からの自然酵母から始まります。
そして、葡萄は地下室セラーでその潜在能力を最大限に発揮して成長し、生き生きとしたワインが造られ、そのテロワールを語り、土壌の特徴を明確に認識できるようにします。
24時間から 10日間、足で葡萄をマセラシオンして、主に木樽で無清澄にて発酵さ れ、温度調節もせず、ボトリング時に亜硫酸 15mg/l 以下、または無添加にて生産しています。
彼らは、この古風で介入の少ないワイン造りの方法 が、彼らのワインを愛し、飲む私たちと人々の心に触れるものであると強く信じて、ワイン作りを行っています。
NORD und SUD(北と南)という名前には、2 つの意味があります。
まず、彼らの葡萄畑は、カンプタールの北部と南部に位置しています。
そして、 次にワインへの情熱です。
クリストフとマチルドは異なったキャラクターを、北と南のように違った関係にありますが、国境のないワインを夢に見てい ることから、この名前が由来しています。
彼らのワインはテロワールの表現、カンプタール地方や土壌由来の特徴、オーストリアワインとしての本質を上手く表現されています。
いわゆるテロワールの表現を十分に感じられることが、大きな魅力を感じられるワインでもあります。
ラベルについては、全て彼らの家族の落書き。
名前を決めてから、そのイメージで書いたものとなります。
また白ラベルは、スキンコンタクトが短い白ワイン、黒ラベルは、スキンコンタクトが長いワインを示しています。