タールヴェグ 2020
2022/10 入荷
国:France (フランス)
地域:Rhone (ローヌ)
品種:Grenache (グルナッシュ) 60%
Cinsault (サンソー) 40%
タイプ:Pink (ロゼ)
度数:13.5%
インポータコメント
エリックの二人の息子、チボーとジョリスが本格参入した新銘柄。
タヴェルで最近ぶどう栽培を始めた、アレクサンドル・ オット氏との出会いから生まれたキュヴェ。
彼は丸い石ころの土壌の畑4haを購入。
90年代に植えられたぶどうは、2000年から有機栽培。
なんと畑の雑草などは一回も耕されていないワイルドな畑!
アレクサンドル自身からこの畑の一部を醸造してみないかと誘われ、このテロワールはラングロール・ファミリーにとって初めての経験になるため、興味があり生まれたトクベツな 1 本!
2020年は、4月末に霜害にあり収穫量が少々減少したものの、品質にインパクトは特になし。
一方で6月の頭に雹が降り、リラックの畑は残念ながら 全滅。
被害のなかった畑は問題なく、その後雨量も少なかったのでべと病も発生せず、収穫量も豊富。
8月に雨が降ったため、2019 年に比べよりフレッシュでバランスの取れたヴィンテージとなった!
Talweg(タールヴェグ) とは水路の中で 最も標高の低い(水深の深い)場所を結んだ線のこと。
古代ヴィラフランシアン期において、 このあたりはローヌ川の谷底だったはず。
と、エリックが気に入って呼び始めたためそのまま名付けたとか!
ブルーベリー、ラズベリーなど、みずみずしい果実のピュアさが満載!
ローヌのグラン・ヴァンといえるAOPタヴェル・ロゼで、このヴィンテージながらすでに飲み頃。
ほどよいミネラルとしっとりとしたタンニンのバランスが絶妙。
■生産者
L‘ANGLORE (ラングロール)
本拠地:フランス・ローヌ
造り手:エリック・ピュフェリン
父の仕事である養蜂を手伝っていたエリック氏。
1988年の祖父の引退と同時にぶどう栽培を引き継ぎ、2000年までは農協にワイン販売を行っていた。
同時に土壌の研究をしていた彼は「痩せすぎるほど痩せた土地でのワイン栽培は、味わい深く繊細な赤ワインができるはず」と、赤ワインを突き詰めていき、2001年、彼独自のワインが誕生した。
あくまでも自分の目に届く範囲で確実な仕事がしたい、果実のみずみずしさを残すために、クリーンな醸造設備を心がけ、発酵時期には大型の冷凍トラックを玄関前に1か月横付けするという徹底ぶり。
太陽がないと生きていけない“トカゲ”をモチーフにしたラベルが印象的。
冬の辛い畑仕事も、飲んで喜ぶお客さんの顔を思いながら取り組んでいる。
●自然派ワインを造ることは、洋上で帆船で進むがごとし
自然は人間より強い。
自然な栽培や醸造をすることによって、いろいろな苦難もある。
しかし、海の上を進む帆船のように、風に身を任せ、自然を受け入れながら、目的地に向かっていくことが大切なのだとエリックは言う。
ぶどうは年に1回しか収穫できず、もちろんワイン造りも年に1回しかできない。
そこで、人間のエゴや思い込みが入ると、良いワインができない。
逆にいいワインを造らなくてはいけないという思い込みから、自分を解き放ち、無の状態からその年のぶどうを受け入れ、そこに最善の努力をしなくてはいけない。
また、自然酵母を活かすため、もちろんSO2は収穫・醸造段階では一切使用しない。
赤いぶどうのプレスも、白ぶどうのプレスに圧力でゆっくりとやさしく行う。
そして、ワインの液体の移動は全て重力で行い、決してポンプは使用しない。
ぶどうのポテンシャルを最大限に活かしたワイン造りといえる。