エイン・クアントゥム・チャプ・スイ 2019
国:Austria (オーストリア)
地域:Weinviertel (ヴァインフィアテル)
品種:全ての葡萄を混ぜている
タイプ:Red (赤)
土壌:粘土、石灰岩、珪藻土粘土質
栽培:ビオディナミ
SO2:無添加
度数:13%
インポータコメント
彼が諸州する全ての葡萄畑の葡萄を混ぜ、1-5 日間ステンレスタンクにて自然発酵。
澱と共にステンレスタンク熟成。
2020 年 8 月ボトリング。
So2 無添加、無清澄、無濾過。
黒ブドウ、白ブドウを混ぜ込んでいる事から、1910 年代アメリカで流行した中華料理チャプ・スイ(様々な食材を混ぜ煮料理、いわゆる八宝菜)に掛け合わせて、Chop Suey とネーミン グ。
そのため、ラベルもチャイニーズスタイル。
濁りのある明るい薄赤色、濃い紅茶の色合い。
様々なベリー、ミネラル、ジューシー。
綺麗な酸とドライで柔らかなボディ、 様々な葡萄による複雑味。
赤よりのロゼワイン、もしくは軽めの赤ワインのスタイル。
■生産者
QUANTUM WINERY (クアンタム・ワイナリー)
本拠地:オーストリア・ヴァインフィアテル
作り手:フロリアン・シューマン
オーストリアワイン生産地で最大面積の広さを誇るヴァインフィアテル西部マイッサウにて2010年より僅か1ヘクタールと小さなセラーからワイン造りをスタート。
ワイン生産者件オーナーFlorian Schuhmann(フロリアン・シューマン)氏は、あくまでも時と共に成長していく自然の流れを貴重とし、余分なことは一切せず、自然に対する敬意をこめて、素朴なのに刺激的なワインを生産しています。
彼のワイン造りは挑戦でもあり、彼はそれをこう表現しています。
〝マスクやコルセットは勿論なく、様々なフルーツや花のような味がしない。長く忘れられた果物のような味わいを感じられるワインを目指し、素朴かつ自然本来の葡萄、ワインの味わいを表現したい″
親戚がワイン造りをしていましたが、廃業し車の修理工場とし利用されていましたがそれも廃業。
その跡地をセラーとして利用。
まだ車のタイヤ、部品などが転がっている状況ですが、〝今の所、綺麗なセラーやテイスティングルームを作ることは考えておらず、その土地、環境の中でできたワインを飲んでほしい″と思っています。
正にガレージ・ワイナリー。
現在畑は2.5ヘクタール。
彼曰く、『ワークショップワイナリーとして少し大きくなったけど、名前の由来の一つにもなっているQUANTUM=ごく少量という意味も込めて、小規模だからできる自然と向き合ったワイン造りを続けていく』と話しています。
畑では、トラクターを使用せず、全て手作業で行われ、ビオロジックとビオディナミの2つに分けて生産。
灌漑、剪定もせず、殆ど手をかけずに葡萄を育てています。
畑の状況は、畑にいる虫の種類や量を確認することで把握。
それは、様々な生態系が上手く回っていれば、葡萄も健康に育っていると考えるからです。
個性的なラベルは、ワインも年によって味わいが変わるため、毎年変更。
時折、ワインとの関連性を持ったラベルもありますが、絵や音楽が好きなため、基本フィーリングで決められています。
全てのワインは、野生酵母による自発的発酵、無清澄、無濾過、ノンサルファーもしくは20㎎/l以下の添加にて生産されています。
また、降水量は年間を通して、非常に少なく、ドライ・ファーミングが実施されており、福岡正信さん(日本の自然農法の大家と言われる人物)を参考に畑と向き合っています。