ピノッツ 2020
国:New Zealand (ニュージーランド)
地域:Waipara (ワイパラ)
品種:Pinot Noir (ピノ・ノワール) 70%
Pinot Gris (ピノ・グリ) 30%
タイプ:Red (赤)
土壌:石灰質土壌
栽培:オーガニック
度数:12.5%
インポータコメント
Pinot Noir/Pinot Grisが70/30の混醸です。
ステンレスタンクでマセラシオン、10日のスキンコンタクトをしながら発酵させています。
エレヴェーションの段階からアンフォラへと移して熟成させているのですが、レシピ通りにPinot NoirのエレガントさとPinot Grisの親しみやすさがブレンドされて実にバランスが良いです。
時として、「飲む」際に思わず襟を正してしまいそうになるブドウ品種Pinot Noirへカジュアリティがプレゼントされているとでも言いましょうか。
特にTheoの畑から生まれるPinot Noirはミネラルが硬くファインなので、Pinot Grisとタッグを組ませた事は実に良い効果を生んでおります。
相変わらずの試験的生産の為、生産数は極少。
■生産者
The Hermit Ram (ザ・ハーミット・ラム)
本拠地:ニュージーランド・ワイパラ
作り手:テオ・コールズ
2013年。クレイター リムでワイン作りを一任されていたテオ コールズは突如としてワイナリーを去りました。
ワイナリーで発生した火事の責任を無理矢理に背負わされすっかり嫌気が差してしまったのです(実際には彼に一切の過失は無く火事の原因は電気系のショートだと言われています)。
約150樽のワインが焼失(ボトル換算で40,000本以上です)したショックはワイナリーに相当な爪痕を残し、ニュージーランドに於ける近年最高の醸造家に成り得る才能とも言われていたテオはゼロからのスタートを与儀無くされます。
カンタベリー大学では化学、リンカーン大学では栽培学と醸造学を修めレオヴィル ラスカーズ・クンツ バ・サンコム・フランソワ ヴィラール・シルヴィオ ナルディ等で若き日を過ごしたテオはダニエル シュスターの元で人為的プロセスに一切頼らないあるがままの醸造に目覚めます。
ワイナリー名は約10年前にテオがとある荒地に佇んでいた「年枯れた牡羊」に由来しています。
その得も言われぬ、力強くも儚く、野生に溢れながら知性も感じさせた雰囲気に魅せられ、いつの日かそんなワインを作りたいという想いを抱いて来たそうです。
ハーミット ラムは彼がようやく辿りついた自身のレーベル。
ニュージーランドでは殆ど目にする事が無い石灰質土壌の畑から収穫されるブドウに拘り、卓越した品質のワインを作り始めています。
ニュージーランド ワインの既成概念を破壊する新たな価値を齎してくれる事間違いありません。