レ・シュケ 2022
国:France (フランス)
地域:Auvergne (オーヴェルニュ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
タイプ:White (白)
度数:12.5%
インポータコメント
樹齢27年の葡萄。
ダイレクトプレスした後、228Lの樽で8ヶ月間発酵と熟成。
僅かに濁りのあるレモンイエロー。
りんごやみかんのコンポート、白桃、白い果肉のメロンなどの果実香、エルダーフラワーやクチナシなど白い花のふっくらとした甘やかな香り、クレームブリュレを想わせるバニラやビターカラメル、火打石を想わせる香りが伺えます。
角の取れた滑らかなテクスチャー で、伸びやかな酸を伴いながらバニラの甘やかな風味や仄かにビターな芳ばしさ、みかんやりんごのコンポートなどの果実味が絡み合い、口中へと広がります。
風味は円みを帯び柔らかくふくよかな様子で留まり、酸が全体を支えながら飲み心地に軽快感を与えています。
開いていくにつれて、抜栓時に印象的だったブリュレのような風味は液中に馴染むように溶け込み、みかんやりんごなどの果実味が引き立ちます。
今後の熟成で樽由来の風味と果実味がより調和し、品のある柔らかな味わいが感じられることでしょう。
■生産者
Les Terres Barioles (レ・テール・バリオレ)
本拠地:フランス・オーヴェルニュ
エドアルド・ヴェルトロー二(Edoardo VELTRONI )&クレール・フレスト(Claire FREIST)はオーヴェルニュ地方の中心、ピュイ・ド・ドーム県内のシャリュという標高500mに位置する小さな街で2022年からワイン造りをしている若手カップルです。
Les Terres Barioleesとは「多彩な大地」という意味で、彼らが所有する畑の土壌構成を指します。
粘土質の強いマルヌや粘土石灰を始め、シストや赤土、オーヴェルニュ特有の花崗岩バザルトなど多種多様な土壌に葡萄が育ちます。
二人とも基本的にはクラシカルなドメーヌでの経験を持ちますが、彼らは初ヴィンテージから亜硫酸を含む添加物を一切使用しない自然なワイン造りに挑戦しています。
オーヴェルニュ出身のクレールは過去にシャサーニュ・モンラッシェのベルナール・モローを含むブルゴーニュをはじめ、短期間ニュージーランドにも渡り約5年間の修行をしました。
イタリア出身のエドアルドはトスカーナのフォンテレンツァやシャンパーニュのアンドレ・ボーフォール、そしてブルゴーニュを含む多地域で約7年間の経験を積みました。
二人はブルゴーニュでの研修期間中に出会い、クレールの出身地オーヴェルニュで独立することを決意し現在に至ります。
近年オーヴェルニュでは特に乾燥した気候が続いており、雨不足の影響で醸造時に滞る傾向にある発酵プロセスが初年度から彼らを悩ませました。
しかし、お互いの考えを真剣にぶつけ合い、対等に論じサポートし合える彼らの関係性はとてもポジティブであり、二人で切磋琢磨して目指す方向に向かっています。
いずれは二人の哲学が本当の意味で融合・調和し、標高が高く多彩な土壌構成を持つこのオーヴェルニュという地で彼ららしいワインを造り出していくことでしょう。