ボワ・サン・ソワフ 2020
2024年6月入荷
国:France (フランス)
地域:Loire (ロワール)
品種:Menu Pineau (ムニュ・ピノー) 50%
Chenin Blanc (シュナンブラン) 50%
タイプ:White (白)
土壌:粘土、シレックス
栽培:ビオロジック
SO2:無添加
度数:11.5%
インポータコメント
「喉が渇いていなくても飲める」という名前のキュヴェです。
シレックス の混じった粘土質土壌で育った高樹齢のムニュピノーとシュナンブラ ンを醸しながら一晩かけゆっくりプレス、グラスファイバータンクで発酵、ステンレスタンクで熟成しました。
クリアなグリーンイエロー色、カリンやオレンジ、完熟みかん、リンゴの香り、豊かでジューシーな果実 味が口中に拡がり、少し高い酸味と複雑味のあるコクが楽しめます。
■生産者
Les Vins Contes (レ・ヴァン・コンテ)
本拠地:フランス・ロワール
ネゴシアンのイメージを変えたレ・ヴァン・コンテ。
2002年からワイン作りを始め、少しずつ少しずつ味が向上してきました。
そのスピードはちょっとのんびりだったかもしれません。
しかしどのヴィンテージもコストパフォーマンスの良さはピカ一です。
彼は1995〜 1998年までParisのギイ・サボワという一世を風靡したレストランでソムリエをしておりました。
ソムリエ時代多くの素晴らしいワインと出会い、自然派ワインにショックを受け、1998〜 2001年までBeaujolaisの大御所マルセル・ラピエールの所でワイン造りを学びます。
そして2001〜 2002年、最後の1年間だけParisに戻りCave a Parisという酒屋さんで自然派ワインばかりのセレクションのお店をたった1人で任せられ、そして遂に2002年より独立。
物腰柔らかい、とても紳士的なハンサムボーイ、ワイン醸造家というよりソムリエさんのイメージでしたが、今ではその面影は過去のもの。
オリヴィエはすっかり醸造家として二回りも三回りもたくましくなりました。
輸入元より
【2020はオリヴィエ・ルマッソン最後のVTGです】
2021年6月1日、オリヴィエ・ルマッソンは旅立ちました。
私事ではありますが、前職の入社試験代わりのTasting Reportは彼のアリゴテ2006。
それが彼のワインとの出会い。
以後10年以上、営業マンとして嫌というほど彼のワインと向き合い、正直もう取扱いをやめたいと思ったこともあり、 オリヴィエ本人にも正直に苦しさを打ち明けたこともあります。
生産者とワイン営業マンとして彼のワインの現状や問題点、将来について多くを語り合い、共に改善・成長してきたという想いがあります。
ですので、亡くなるまでの数年の彼のワインの成長ぶりには、試飲して感激して時に涙がこぼれたこともあります(本当です)。
彼は非常に多くの人々に愛された人間です。
ロワールの彼の醸造所横のTasting Roomは、いつ行ってもいつも彼に会いに来た農家仲間、醸造家仲間でいっぱいでした。
口下手であまり多くを語りませんが、その何ともいえない穏やかな空間の中心にはいつも静かに微笑み、グラスを持ち、紙たばこをくわえる彼がいました。
不器用な生き方だったのかもしれませんが、まっすぐな性格で努力家、仲間を想いやり周りの人間をとても大事にする人間性。
葬儀にはフランス中からワイン関係者がたくさん集まったそうです。
2022年の同じころ、彼の最後のVTGの赤ワインを中心に、 2023年は2019年と2020年の白3種類をリリースいたしました。
今回リリース致しますのは彼の白のフラッグシップ/Algotestの19VTGと20VTG、そしてBois sans Soif20VTG。
本当に最後のキュヴェとなります。
彼のワインは春から夏が一番似合うのでは?と長年思っています。
くわえてLast VTGとなる2020は、毎年命日近くにリリースして皆様へちょっとでも彼に想いを向けて頂けたらと考えてきました。
21年夏に入荷後、大事に寝かせてのリリースです。
個人的には正直飲み頃はあとちょっとだけ先かなとは思いますが、 きっと彼が目指してきたスタイルはこうだったんだろうな、、、という素晴らしい出来栄えであることは間違いありません。
抜群のポテンシャルを秘めている事は間違いなく、そして最後のワインですのでまだ寝かせた後、皆様に飲んでいただきたいと考えています。
彼が生んだワインはまだまだ生きています。
どうか皆さま、最高のDaily Natural wineに魂を注ぎ続けてきた生産者 オリヴィエ・ルマッソンの顔を、 ワインを飲む際に少しでも思い出していただければ、、、
オリヴィエも天国で微笑んでくれるような気がいたします。