ジャンティ・モンストル 2022
国:France (フランス)
地域:Rhone (ローヌ)
品種:Marsanne (マルサンヌ) 40%
Jacquere (ジャケール) 60%
タイプ:White (白)
栽培:ビオロジック
SO2:無添加
度数:11%
インポータコメント
「Murmure de eau(水のせせらぎ)」という名前は、造り手が幼少期を過ごした川辺の記憶に由来します。
春から初夏、暖かくなり始めた頃の清らかな流れの音を思い起こさせるような、軽やかで飲み心地のよい白ワインです。
ジャケールは、より直線的でピュアな酸をもつ品種として選ばれ、芳醇なマルサンヌとのバランスを取る役割を果たしています。
両品種くもビオロジック栽培で育てられ、マルサンヌは花崗岩土壌、ジャケールは石灰質土壌にて、それぞれ標高400〜450mの畑で栽培されています。
収穫後は全房でダイレクトプレス。ジャケールのみ低温でのデブルバージュを行い、その後、ステンレスタンクとアンフォラに半分ずつ分けて澱引きせずに8ヶ月間熟成。
春に瓶詰めされました。SO2は不使用です。
香りはフレッシュで、透明感のある酸が印象的。
張りのある緊張感とやさしい口当たりのバランスが心地よく、春から初夏の食卓にぴったりな一本です。
■生産者
Etienne Seignovert (エティエンヌ・セニョベール)
本拠地:フランス・ローヌ
高校生の頃から、ドメーヌで少し手伝いをしていて(お小遣い稼ぎのためで、仕事は嫌いだった)、その後、ニュージーランドに1年間滞在し、オークランドにあるブランスワインのインポーターで働いたり、ドメーヌを訪れたりした。
要にフランスに帰ってきてから、クローズ・エルミタージュのドメーヌ・ヤン・シャーヴで働きながらボーヌのワイン学校で2年間ワイン酸造を学んだ。
さらに、コート・シャロネーズにある、ドメーヌ・グフィエで醸造を学び、その他、チラス・テュールケックのマステサクルールを手伝いながら、モンペリエの大学でも1年間ブドウ栽培と環境学について学んだ。
機会があって、ワインの販売や流通について経験を積むため、エクス=アン=プロサァンスのシャトー・ルウェレットで10ヶ月働いた。
海外でさらにワインの経験を積むことを考えていたが、コロナの時期になって、2020年から自分でワイン作りを始めることを決意。
ドメーヌは、両親の所有する離場と繋がっていて、ワインだけでなく、家畜やフルーツも一緒に育てている。
フランス南東部のアルデシュに位置。
コート・デュ・ローヌ南部のワイン産地に属し、山々に囲まれたドゥー渓谷に広がる。
彼の目標は、地域のテロワールを生かしながら、ビオロジック農法を実践し、環境に配慮した本物のワインを生産すること。
手作業で自然的なアプローチを重視し、化学薬品の使用を排除するとともに、畑の生物多様性を促進することを大切にしている。
ドメーヌの哲学は、テロワールの純粋な表現を追求すること。
そのため、エディエンヌは、商業的なプレッシャーにとらわれず、丁寧で自然に寄り添ったワイン造りを重視している。
伝統的なワイン造りの手法と、革新的かつ現代的な技術を組み合わせることで、アルデシュのテロワールの豊かさと多様性を引き出すワインへとつながっている。
ワインは、地域の個性を反映し、強いキャラクターを持つ。
赤ワインはシラー、ガメイ、メルローを主体に造られ、白ワインはウイオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌを使用。
ジャケールはジュラのドメーヌからの買いブドウである。
バランスの取れた味わいと美しい緊張感、繊細さを持ち、5〜10年、あるいは15年の熟成が可能なワインを目指している。
ワインは極力介入を控えた醸造を行い、ワインが自然な複雑さとアルデシュのテロワールならではの個性を十分に表現できるようにしている。
自然とテロワールを尊重しながら、伝統と革新を融合させた個性豊かなワインを生み出す若いワイナリー。