プラクシス フィールドブレンド 2025
国:Australia (オーストラリア)
地域:Tasmania (タスマニア)
品種:Sauvignon Blanc (ソーヴィニヨン・ブラン) 49%
Chardonnay Muque (シャルドネムスク) 25%
Riesling (リースリング) 15%
Shiraz (シラーズ) 10%
Gewurztraminer (ゲヴェルツトラミネール) 1%
タイプ:Red (赤)
SO2:無添加
度数:13.5%
インポータコメント
私たちは様々な地域・区画で収穫された果実から、このワインを造るために多大な努力をしました。
涼しい地域と温暖な地域を組み合わせることで、アロマティック品種から得られるフレッシュでフルーティーな果実味と、シラーズのスパイシーさやテクスチャーをバランスよく両立させること。
ガメイのような色合い・味わいに仕上げたことも、このブレンドの主な特徴です。
ナチュラルで酸化防止剤を抑えたフィールドブレンドのワインには時として不快な特徴を持つものもありますが、このワインは美しく繊細で欠点が無く、ムーリラの新しいワイン造りとして、タスマニアのテロワールと環境を雄弁に物語るワインを生み出すことができました。
2025年は、比較的温暖なヴィンテージとなりました。
日中は暑く、気温が高い日もあった一方で、2月(夏の終わり)の夜間には10度を下回る日もあり、昼夜の大きな寒暖差が特徴的でした。
そのため、ブドウの収穫は品種ごとに時期をずらし、数か月に及ぶ長期間にわたって行われました。
ブドウの酸味と果実味のバランスを考慮し、糖度をやや高めに調整しました。
シャルドネムスクとリースリングは、圧搾後、冷却されたステンレスタンクで発酵させました。
一方、ゲヴェルツトラミネールとソーヴィニヨン・ブランは、バスケットプレス機で圧搾するまで、糖度が1ボーメとなるまでスキンコンタクト発酵を行いました。
シラーズは、14日間、野生酵母による熱心なスキンコンタクト発酵を行いました。
発酵後、ワインはすぐにブレンドされました。シラーズはスキンコンタクト中に圧搾されました。
すべてのワインは完全マロラクティック発酵を遂げました。
酸化防止剤は無添加で、発酵は95%野生酵母によって行われました。
■生産者
MOORILLA (ムーリラ)
本拠地:オーストラリア・タスマニア
設立/1962年 Coal River Valley(コールリバーヴァレー)
オーナー/David Walsh デイビット・ウォルッシュ
ワインメーカー(醸造責任者)・ヴィティカルチャリスト(ブドウ栽培責任者)/Conor Van Der Reest コナー・ヴァンデル・リースト
「ムーリラ」という言葉は、数あるアボリジニの方言で「水辺の岩」を意味します。
何千年もの間ムーリラの地にはタスマニアのアボリジニであるムーヘニエンナー族の居住地でした。
1948年イタリア移民で繊維商人のクラウディオ・アルコルソが購入した19ヘクタールの土地が後のムーリラとなります。
クラウディオは、オーストラリアを代表するテキスタイル・ブランド「シェリダン」を立ち上げ、オペラ・オーストラリア、オーストラリア・バレエ団、オーストラリア・カウンシルの設立に関わるなど、芸術面でも影響力のあるパトロンとなり、タスマニアに近代的なワイン産業を興します。
1958年クラウディオは、ムーリーラに初めてブドウの木を植えます。
デイビッド・ウィンが所有する南オーストラリアのブドウ畑から送られてきたライン・リースリングの挿し木を90本植えました。
1962年には最初の収穫があり人々は手摘みで収穫した葡萄を足で踏み潰して野生酵母による発酵をさせた記録が残っています。
1995年タスマニアの天才ギャンブラー、デビッド・ウォルシュは、管財人による管理下に置かれていたたムーリラを購入し再建します。
2007年にはデイビッドが、カナダの "野生児 "コナー・ヴァン・デル・リースト(ジェームズ・ハリデイから紹介されたことに感謝)を説得して、ムーリラの舵取りを任せることとなります。