[4320] Apus 2020 L'Absurede Genie des Fleurs / アピュス 2020 ラブシュルドゥ・ジュニ・デ・フルール

5,400円(税込5,940円)

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アピュス 2020

  国:France (フランス)
 地域:Languedoc (ラングドック)
 品種:Carignan (カリニャン)
    Aramon (アラモン)
    Cinsault (サンソー)
タイプ:Red (赤)
 土壌:石灰質土壌
 栽培:自然農法
 SO2:無添加
 度数:12.5%

インポータコメント
石灰質土壌に植わる樹齢60年のカリニャン、アラモン、サンソーの構成。
全房のまま1週間のスキンコンタクトを行い、一部をプレスし、残りはプレスした果汁の中に流し込み、漬け込んだ状態で7日間の発酵。
その後、ステンレスタンクにて6か月間の熟成を行い瓶詰。

『Apus』= ルーマニア語で『夕焼け』を意味しています。

紫がかった赤い色調。
ラベンダーのようなフローラルな香りがふわっとあがってきます。
アメリカンチェリーやネクタリンなどのギュッと詰まった果実味、細かく挽いたブラックペッパーのようなスパイシーさも感じられます。
とても瑞々しく、ジューシー。
綺麗な酸を持ち合わせた滑らかな味わいに仕上がっています。


■生産者
L'Absurede Genie des Fleurs (ラブシュルドゥ・ジュニ・デ・フルール)
本拠地:フランス・ラングドック
作り手:トム・ゴティエ

ルトンデスリーズのアクセル・ブリュフールと同じ土地、ベダリューに新しいドメーヌが誕生しました。
その名も、「L'absurde Genie des Fleurs=ラブシュルドゥ・ジェニ・ド・フルール」。
そのドメーヌの名は、フランスの詩人、ジャン・コクトーの、「L'absurde Genie des Fleurs=花は理屈のない素晴らしさ、そして才能」という詩の一節を引用したもの。
都会人でありながら自然に憧れをもち、観察し続けたコクトーの生涯と自分たちを重ね、さらに花のように香り、まるで天空に舞うように軽くエレガントなワインを造りたいという思いも込めてこのドメーヌ名としました。

トム・ゴティエはロワールのミュスカデ出身で、アンジュのジェロームソリニーやヴィーニュドババスなどで経験を積み、ワインだけでなく、その他フルーツの栽培などの複合的な農業に興味を持っていた時にアクセル・ブリュフールとの出会いに刺激を受け、ベダリューの地に自身の根をおろす事を決意します。

パートナーのミヤはルーマニアの生まれ、お爺ちゃんがワイン生産者で、生まれた時からワインにはなれ親しんでいました。
18歳の時にフランス・パリに移り住みながらも自然の中での生活に憧れをいだいていました。
そんな2人は自然派的なフィロソフィーを持った人たちが集まるコミュニティーの中で友人を通して知り合い、お互いに惹かれあったのです。

彼らの夢がスタートしたのが2016年。
この年に初めて買い葡萄によりワインを醸造し、わずか2000本のワインを造り出しました。
その翌年には念願の自身の畑を取得。
合計2ヘクタールのその畑は、2つの地域に複数に点在しており、粘土石灰質とシストの異なる土壌で構成されています。
そのうち一つは急斜面で機会もはいる事のできない、畑仕事をするには非常に大変な場所に位置します。
標高は約400メートル。
ほぼ耕筰放置状態の畑や、前所有者があまりいい仕事をしていなかった畑などを購入した彼らには今から膨大な仕事がまっています。
可能なかぎり自然な栽培を目指しており、畑に使用するのは、銅と硫黄、植物の煎じ薬のみ。
一つ救いなのは、畑のまわりのフルーツ農家がビオディナミを実施しており、外からの農薬の影響が全くない事です。
剪定の方法を変える。耕す。肥料を運ぶ。病気に対する対策。
などなど、ありとあらゆる事が手作業の選択肢しかありません。
それでも畑の中を歩きながら、これからの作業や将来の展望を語る2人は穏やかで、仲睦まじい様子。
希望と、幸せのオーラに溢れた畑の訪問でした。

ベダリューの町の中心にある、小さな建物の一階に彼らの本当に小さな醸造所があります。
1970年から使用されていたカーヴで、彼らが借りた時には動物を飼うスペースと2つの古い大樽があったでけでした。
いまはここに小型のステンレス&プラスティックタンクと小さなプレス機がところ狭しと並んでおり、収穫時はまるでパズルのようにこの狭い場所でワインを醸造しなければなりません。
でもこの狭さが彼ら2人の空気感とぴったり合っているのがなんとも言えません。

各キュヴェにはミヤの故郷のルーマニアの言葉が付けられています。
それはトムのミヤに対するリスペクトと、ミヤと共のワインを造っている事を、ルーマニア語を通して伝えたかったからだそう。
ここにもトムとミヤの素敵な愛を感じる事ができます。
まだまだ走り出しばかりの彼ら2人のワイン。
もちろん未熟な部分もあるかもしれませんが、2人の愛の結晶が、これからどのように形を変えていくか、とても楽しみではないですか?

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