イ・ヴィチーニ・コルテーゼ 2022
国:France (フランス)
地域:Savoie (サヴォア)
品種:Cortese (コルテーゼ)
タイプ:White (白)
度数:11%
インポータコメント
粘土石灰質土壌。
マセラシオンカルボニック14日間。
3400Lのフードルで12ヶ月の発酵と熟成。
やや濃い黄色。
白茶やダージリンの上質な茶葉を想わせる香りに、ミルクティー、沈丁花やジャスミンなどの白い花、柑橘の清涼感が重なり、ほどよくアロマティックで春めいた印象を受けます。
柔らかく滑らかなテクスチャーながら、透明感のある清らかな飲み心地で、伸びやかな酸とともに口中へと沁み渡ります。
少しミルキーなまろやかさと茶葉のような旨みが溶け込む優しい果実味に、かぐわしい花々の華やかさやウッディムスクの落ち着きのある印象が調和し、大きく膨らみます。
アフターにかけて、フレッシュハーブやライムを軽く搾ったような清涼感がアクセントとなり、スッキリとした後味が続きます。
■生産者
Jean Yves Peron (イ・ヴィチーニ・バルベーラ)
本拠地:フランス・サヴォア
ジャン=イヴ・ペロンは2004年からサヴォワのアルベールヴィルでマセラシオンを行う醸造を主にワイン造りする生産者です。
彼は90年代にエノログの学校に通い、その後はアルデッシュ県コルナスのティエリー・アルマン、アルザスのジェラール・シュレールの元で働き、その他にはアメリカやニュージーランドでも経験を積んだ後、2004年独立に至ります。
マセラシオンに関する豊富な知識と経験や高度な技術を駆使して、2011年以降はサヴォワ県内で育つイタリア品種も取り入れ、現在毎年約16キュヴェを造り出すフランス国内では唯一無二と言っても過言ではない生産者です。
イタリア品種に関しては、2017年に現カーヴを建設後、醸造規模を拡大しイタリア現地のアスティとカザーレ・モンフェッラートの葡萄も扱い”i Vicini”というネゴシアンシリーズも並行して醸造を行っています。
とても面倒見が良く穏やかで、話すことが大好きな印象を受けます。
ワイン造りに関しては極力その年の特徴とテロワールが表れるよう自然に大きなリスペクトを払いつつ、長年の経験を元に常にロジカルで科学的なアプローチをします。
この仕事を20年近く続けていても、毎年のように躊躇なく新しい試みをする探究心、そして彼の様相とその研究的な考え方は、一種のサイエンティストのように感じられます。