ビアンコ・ブレグ 2010
国:Italy (イタリア)
地域:Friuli (フリウリ)
品種:Chardonnay (シャルドネ)
Sauvignon (ソーヴィニヨン)
Pinot grigio (ピノ・グリージョ)
Riesling Italico (リースリング・イタリコ)
タイプ:Orange (オレンジ)
栽培:有機栽培
度数:15%
インポータコメント
■生産者
Gravner (グラヴネル)
本拠地:イタリア・フリウリ
1901年創業のワイナリー。
イタリア白ワイン界の巨人であり、偉大な父、ヨスコ・グラヴネル。
彼のワインが国際的に評価され続けてきたことはもちろん彼の想い、考察、仕事振りはたくさんの生産者に影響を与えてきた。
ただ集中し始めると周りが見えずにとことんのめり込んでしまったり、ちょっと踏み込んだ発言をしてしまったり、、分からない事柄の検証のためにありとあらゆるパターンを試さないと気が済まないタイプで知らない自分が許せなく、自分に厳しい人。
それだけに他者にも厳しくなってしまうことがあるのかも。
彼のワインからは、シリアスなグラヴネルらしい側面の中に飲み手に対しての大地、ブドウ、天候という様々なメッセージが感じられる。
意図的に、そして技術を駆使して生み出される美味。
仮にその味筋が時流に乗るものだったり、大多数に好まれるものだとしても、もはや自分は興味がない。
美味しいよりも何よりもワインはワインとして真正(ホンモノ、伝統に則った、真っ当)でなければならない。
真正なワインたらしめるためには、母なる大地への畏怖の念と偉大なワインの歴史に対しての敬意を忘れてはならない。
その畏怖の念と敬意を持ち合わせていたのならば、畑では自然を観察しようと努め自然界との調和の取れた農業のあり方を模索するだろうしセラーでも“造り手”としての我を殺し、ただただブドウ、ワイン、微生物たちにとって居心地の良い環境を創出することだけを心がけ自然の流れやリズムに身を委ねるような醸造方法を採用するはず。
このような考えのもとに生まれたワインには、ブドウ、テロワール、ヴィンテージの個性が余すことなく表現される。
それら個性は、自然の持つ多様性、神秘性が表出したものとも言えそれこそがワインが持つべき“美しさ”(=美味しさ)である。