サンティス 2022
国:Germany (ドイツ)
地域:Baden (バーデン)
品種:Chardonnay (シャルドネ) 50%
Muller Thurgau (ミュラー・トゥルガウ) 50%
タイプ:White (白)
栽培:オーガニック
度数:11%
インポータコメント
カイザーシュトゥール地区イーリンゲン村のオーガニックのぶどう(黄土、ローム、火山岩)を使用。
手摘みで収穫、選果後、シャルドネは全房でダイレクトプレス、ミュラートゥルガウの一部は全房、一部は除梗、足で破砕し、1週間スキンファーメントし、プレス。
それぞれ、ステンレスタンクに移し、シュールリーにて発酵、熟成。
その後、乳酸発酵。2023年8月にブレンドし、ノンフィルター、酸化防止剤なしで瓶詰め。
土壌は黄土、ローム、火山岩です。
私たちの地域からそれほど遠くない石灰質のジュラ山脈の一部が侵食されました。氷河期の風が、冷えた火山岩の上に黄土(石灰質のローム土壌)を運び、そこで堆積しました。
この素晴らしい奇跡的な自然現象のおかげで、私たちは非常に素晴らしいミネラル土壌を手に入れました。
これはシャンパーニュ地方やブルゴーニュ地方の土壌に匹敵します。
そのため、ピノや他の多くのぶどうの樹もこの土地でよく育ちます。
なぜなら、これらの樹はミネラルを簡単に石灰質の黄土から受け取ることができるからです。
すべてのぶどう畑はオーガニック栽培で、畑には羊を放牧しております。
ハーブティー、堆肥などを使用し、収穫後には樹の間の道に種をまきます。
それが夏の間に成長し、土壌を保護します。
夏の暑さは生物多様性(昆虫)の成長を助け、土壌を育みます。
薄く濁ったレモンイエロー。
いよかん、文旦の白いわたのほろ苦い香り。
味わいは日本の柑橘、カリン、高い酸味はなめらかで溶け込んでおりミネラリーで柔らかいテクスチャー。
アフターはアカシアの甘やかな花の香りが長く続きます。
翌日にはふくよかな果実風味がより感じられます。
■生産者
Weingut Wihler (ヴァイングート・ウィラー)
本拠地:ドイツ・バーデン
造り手:イナ・ルイーザ・ウィラー
ワインの美しさは、人生と同じように、日々続く物語のよう。
ワインは曲がりくねったエキサイティングな道筋を作り出し、のちにしずくの中にたどりつくことができる。
そう熱く語るのが、南ドイツ、バーデン地方カイザーシュトゥールでワインを造る当主のイナ・ウィラーさん。
常にこのことを意識し、自分の仕事は1年365日の物語を保存することだと言う。
彼女の祖父はワイン醸造家だったが若くして亡くなり、祖母が姉とともにワイン造りを引き継ぎ、彼女は、高校卒業後、ガイゼンハイム大学でぶどう栽培を学び、オーストリア、ドイツのワイナリーでビオディナミ農法を勉強した後、祖母の畑を引き継ぎ、2016年に3000本あまりだが、念願の初ヴィンテージをリリースした。
現在、美しいカイザーシュトゥールの健康的で健全な畑で、5年間、2.5ヘクタールの畑で農薬などを使わずにぶどうを栽培し続けており、また、1890年遡る古いワイナリーを自分たちで改修中で、温度を一定に保つアースセラーも計画中だとか。
祖母と大叔母からインスピレーションを受けて育った彼女は、古くからの伝統と文化を大切にし、自分のワインに家族の歴史の一部を写し出すよう心がけている。